中尾厚子/Atsuko Nakao


お知らせ

2022年
今年の一品(第52回全陶展作品)

2022年10月
作品十数点、津和野ふるさと納税の返礼品に登録しました。
もちろん全て一品物です!

2022年9月
全陶展に出品

2022年4月
作品「深海」
第60回記念【日本現代工芸展】に出品
4月19日から24日まで東京都立美術館にて

2022年3月
第65回【日本伝統工芸中国展】に2点出品、共に入選いたしました。
5月25日から岡山天満屋にて展示されます。

2020年3月【伝統工芸中国支部展に入選しました】

作品名[灰秞 芋頭水指]


2019年10月現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ】

「白化粧線裂文水指」「掛分裂文水指」2点が入選

「現在形の陶芸 萩大賞展」入選作品展示

令和元年1123日〔土・祝〕から令和2113日〔月・祝〕まで

場所 山口県立萩美術館・浦上記念館(山口県萩市平安古町586-1

 


プロフィール

社団法人日本現代工芸美術家協会本会員、全陶展常任理事評議委員

 

津和野生まれ

1977 陶芸を始める

1985 女流陶芸展入選

1989 ジャパンフェスティバル・スペイン展出品・訪西

1991 銀座「陶悦」個展(以後929395)

1992 小田急「新宿店」個展(以後93)

1994 山口「ちまきや」個展(以後96)

1995 全陶展東京都教育委員会賞受賞、福島「中合デパート」個展(以後9899)

1996 中日交流選抜展出品(景徳鎮)、日韓交流陶彫展招待出品(ソウル)

1997 日本現代工芸美術展入選(以降連続)、ドイツ・コットブス市にて個展・訪独、彩陶展埼玉県知事賞受賞、渋谷「東急本店」個展

1999 日展入選

2000 全陶展東京都知事賞受賞

2002 伝統工芸新作展入選、6ヶ月間オーストラリアにてペインティングアートを学ぶ

2003 銀座「文藝春秋画廊」個展、全陶展大賞受賞

2004 ルーマニア文化交流展出品(東京芸術劇場)、日展入選

2005 銀座「文藝春秋画廊」にて中尾成と二人展、石正美術館(島根)にて個展、日展入選

2006 日展入選、津和野にギャラリー開設

2008 銀座「文藝春秋画廊」にて中尾成と二人展

2009 松江「一畑百貨店」個展、ドイツ アウグスブルグ個展 訪独

2010 ジャパンフェスティバル・ドイツ展出品 訪独、日展入選

2011 松江「一畑百貨店」にて中尾成と二人展、日展入選

2012 日展入選(7回)

2013 京橋「金井画廊」にて個展

2014 松江「一畑百貨店」にて中尾成と二人展

  

Atsuko Nakao

geboren in Tsuwano in der Präfektur Shimane, Japan;
Ausbildung mit Zertifikaten für Ikebana, Teezeremonie und Kitske (Kimono);

1977-1984 erlernt das Keramikhandwerk in verschiedenen Werkstätten in Ashio in der Präfektur Tochigi;

1984 Umzug der Familie nach Tokio und Gründung einer eigenen Werkstatt ;
2006 Gründung einer Galerie und Keramikwerkstatt an ihrem Geburtsort Tsuwano;

 

Atsuko Nakao ist Mitglied in der Japan Contemporary Arts and Craft Association

und Jurymitglied von Zentoten Ceramic Art Exhibition.
Seit 1984 hat Atsuko Nakao an zahlreichen nationalen und internationalen Ausstellungen teilgenommen,

u.a. wiederholt an der renommierten Nitten -The Japan Fine Arts Exhibition

(einer der bekanntesten und größten Kunstausstellungen Japans).

 


作品


 

「裂花紋」について

 

自らブレンドした収縮率の異なる粘土を二重にして張り合わせ、そこに現れるひび割れに自然の摂理を見出した中尾厚子。裂花紋と名づけられたその作品群にはいずれも彼女の原点と、真に独創性を求める作陶姿勢が伺える。

 

水分を失って乾燥した大地の表面は亀甲紋のような亀裂を見せ、又、荒涼とした山肌や樹齢を重ねた古木の樹皮も同様なひび割れ模様が現れる。

 

粘土の表面に現れるこうした亀裂に興味を抱き、本来は失敗作、あるいは不良品に属する亀裂を逆の発想で土被せの技法により自らの表現手段に選んだ、それを「裂花紋」として発表している。

 

中尾厚子が陶芸を始めたのは三十代のときである。生まれ故郷、島根県津和野の実家は料亭を営んでいる。従って、幼い頃から器に囲まれて育ってきた。

 

又、十代より茶道を学び、裏千家より「宗厚」の名も戴いている。自然の成り行きで茶道で使われる道具の数々を自分で作りたいとの思いとそうした背景と作陶への衝動が陶芸の道へ進む契機となっていたのである。

 

この「裂花紋」は技法は同じであっても、その現される世界は決して一様ではない。第三十一回日展に初入選した『春遠からじ』は雪国において雪解けから土が少しづつ現れてくる様を表情豊かに温もりのある表現にしたものである。

 

陶芸専門誌「陶遊」より


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クンストホーフ津和野

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